2015年10月08日

マジで、日本の文化大革命だったんだ…。

東京大学宇宙線研究所付属神岡宇宙素粒子研究施設;行政刷新会議、事業仕分け作業ワーキンググループが、「スーパーカミオカンデによるニュートリノ研究」を含む経費を予算縮減と評定

>11月25日に、行政刷新会議事業仕分け作業が「国立大学運営費交付金(2)特別教育研究経費」に対して行われ、評定が出されました。「廃止6名、縮減6名、要求どおり2名」との結果を受け、仕分け作業グループの見解として「予算の縮減」ということが示されました。この「特別教育研究経費」の中には、我々が、神岡の地下において推進している「スーパーカミオカンデ」や、国立天文台の「すばる望遠鏡」、高エネルギー加速器研究機構の「JPARC」「B―factory」など、日本を代表する基礎科学研究が含まれています。しかし、研究の意義などは一切議論がなされぬまま、予算全体を一括して縮減しなさい、ということになりました。

>スーパーカミオカンデは、ニュートリノ振動の発見により、世界で初めてニュートリノに質量があることを示し、新たな素粒子標準理論構築への突破口を与えています。現在、未発見の最後のニュートリノ振動ともいうべき現象の発見をめざし、東海村のJPARCで作られたニュートリノを、295km離れたスーパーカミオカンデで検出するという壮大な実験が始まっています。この観測に成功すれば、宇宙には、何故反物質がなく物質しかないのかという、物質生成の謎に迫るステップを築くことができます。また、スーパーカミオカンデは、明日にも起こるかもしれない星の最後の爆発である超新星からのニュートリノの飛来に備え、24時間365日、年末年始も休みなく観測を継続しています。このように、これまでのニュートリノ質量の発見という大きな成果のみにとどまらず、今後もいくつかの重要な成果が期待されています。

>予算の縮減により、観測が短期間でも止まるようなことになれば、10年から20年に一度しかない超新星からのニュートリノの検出を逃してしまう可能性もあります。また、予算の縮減により、測定器の質を維持することができなくなる可能性もあります。これまで、10年以上かかって、世界のトップになった日本のニュートリノ研究は止まってしまい、継続する研究者も絶えてしまうことでしょう。落ちるのは、早く、瞬く間に科学の2流国、3流国になってしまうでしょう。一度そのようになれば、世界のトップレベルにもどるには、さらに10年、20年とかかることになります。

>基礎科学は短期的には、何も役に立たないものと思われるかもしれません。基礎科学は「分からないこと、不思議なことを探索して、真実を知る」ということが本質ですが、何十年か経った後に、思わぬところで役に立つこともあります。80年ほど前に、原子核のふるまいを研究して生まれた量子力学は、今では、半導体の原理を理解するにはなくてはならないものです。アインシュタインの作った一般相対性理論は、90年経って、カーナビゲーションシステムでお馴染みのGPSの基礎を支えています。

>スーパーカミオカンデで行っているニュートリノ研究も、今は、物質の成り立ち(素粒子)と宇宙の謎に挑戦していますが、100年後には全く考えもつかなかったものに応用されているかもしれません。皆様の基礎科学研究に対するご理解とご支援を、強くお願いいたします。


2009年11月26日

スーパーカミオカンデ実験代表者 鈴木洋一郎





日本の技術力、競争力を削ぐだけだった、我が党の事業仕分け… Σ('∀`;)





読売新聞;「ハイパーカミオカンデ」検討…期待の研究続々 2015年10月07日 16時48分

>今年のノーベル物理学賞に決まった梶田隆章・東京大宇宙線研究所長(56)による「ニュートリノ振動の発見」以外にも、日本の素粒子物理学は、研究のすそ野が広く、注目される業績を上げている。

>素粒子物理学では、「理論」と「実験」が両輪だ。理論では、1949年、湯川秀樹氏が、原子核を作る陽子と中性子が「中間子」という粒子で結び付くとする「中間子論」で、ノーベル物理学賞を受賞した。日本人初の栄誉だった。

>以降、理論で物理学賞の受賞が続く。65年、「くりこみ理論」の朝永振一郎氏、2008年には「小林・益川理論」の小林誠氏と益川敏英氏、「自発的対称性の破れ」の南部陽一郎氏の3人が受賞した。

>実験では、梶田氏の恩師の小柴昌俊・東京大特別栄誉教授が、超新星爆発で生まれたニュートリノを世界で初めて観測することに成功。「ニュートリノ天文学」を切り開いた功績で、02年、受賞した。
 
>ニュートリノの研究では、高エネルギー加速器研究機構などが「T2K」という実験も進める。茨城県東海村の加速器施設「J―PARC」から、人工的に作ったニュートリノを発射。約300キロ・メートル離れた岐阜県飛騨市の旧神岡鉱山内にある素粒子観測装置「スーパーカミオカンデ」で観測するという壮大な実験だ。

>東京大などは、スーパーカミオカンデの約20倍の検出能力を持つ「ハイパーカミオカンデ」の建設も検討する。旧神岡鉱山内には、既に東北大のニュートリノ観測装置「カムランド」や、宇宙に大量にある正体不明の「暗黒物質」の検出を目指す「XMASS(エックスマス)」もある。







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posted by kwazz at 05:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 民主党 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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