>衆院予算委員会は4日、公務員の「天下り」を巡り、与野党が論戦を繰り広げた。
>元大蔵次官の斎藤次郎氏の日本郵政社長就任に続き、政府が同日、人事院総裁含みで人事官に江利川毅・前厚生労働次官を充てる同意人事案を国会に提起したことに野党側が一斉に反発。鳩山首相は官僚が省庁のあっせんで再就職することが「天下り」であると定義し、一連の人事は問題ないと主張するなど「脱・官僚依存」から現実路線に軌道修正を図っている。
>同日の予算委では、自民党の菅義偉・元総務相が、日本郵政の社長と副社長2人に官僚OBを起用したことについて「天下り解禁宣言をしたほうがいい」と指摘。これに対し、首相は、民主党が掲げた天下り根絶の意味について「府省庁が(再就職先を)あっせんしてはならないということだ」と説明した。さらに日本郵政の人事について「役所によるあっせんではない。日本郵政は全株を国が保有している。国としては(社長らに)誰かを選任する必要がある。あっせんと選任は違う」と強調した。
>江利川氏の同意人事については、みんなの党の渡辺代表が「またしても次官か。鳩山内閣は公務員制度改革の優先順位が低い」と批判した。平野官房長官は「(人事官は)公務員制度に熟知している方が望ましい。天下りでも天上がりでもない」として適材適所の人事を強調した。
>民主党は野党時代、日銀総裁人事などで官僚OBの登用に激しく抵抗した経緯がある。鳩山政権が批判を覚悟で人事院の新たな人事官に江利川氏の起用を決めたのは、公務員制度改革を成し遂げるには「官僚OB」の協力が不可欠だと判断したためだ。民主党は政権公約(マニフェスト)に「公務員の労働基本権を回復し、民間と同様、労使交渉で給与を決定する」と明記し、人事院の機能を大幅に縮小する方針を打ち出している。このため、新たな人事院総裁は、「人事院の自己否定」(政府関係者)が最大の任務になるとの見方もある。
(2009年11月5日02時01分 読売新聞)
脱官僚支配、どころか、官僚を使いこなす、などということすら怪しくなってきましたよねぇ。
ZAKZAK:政治主導早くも“失速” 税制調査会では官僚から失笑も 2009.11.04
>鳩山政権の「政治主導」が失速している。方向が定まらず迷走気味の政府税制調査会では閣僚の遅刻、途中退席も目立ち緊張感を欠く場面も。内閣の目玉のはずの行政刷新会議も、のっけから民主党の小沢一郎幹事長の鶴の一声ででつまずき、財務省依存を強めているのだ。このままで、“戦後行政の大掃除”はできるのか。
>「できれば30日まで休ませてほしい」
>先月20日の税調会合。メンバーの山田正彦農林水産副大臣から飛び出したこの発言に、経済官庁の官僚は耳を疑った。
>延々と続く財務省事務方の説明に音を上げたのだが、政権交代で予算編成のスケジュールはタイト。税調のとりまとめも12月上、中旬とされており、「一刻の猶予もないなかでの悠長な発言」(同)だったためだ。
>ほかにも、会合に出席した官僚からは「自分の役所にしか関心がない。自民党の先生はもっと見識があった」、「民主党のスタイルが出てきた」と失笑が漏れることも。ある経済官庁の幹部は「参ったな」とため息をついた。
>税調は、ただでさえ迷走気味だ。税制改正の本丸となるガソリン税などの暫定税率廃止では、藤井裕久財務相と税調の仕切り役であるは峰崎直樹財務副大臣の意見がかみあっていない。
>藤井氏は先月30日の国会で「まずは廃止したい」と強気の答弁。しかし、税収不足が確実視される中、峰崎氏は29日、一部先送りを口にしていた。暫定税率廃止の代替案として藤井氏が強調する「地球温暖化対策税」は、峰崎氏は逆に「相当時間をかけないといけない」と慎重論を展開している。かみ合わない証拠か、藤井氏は設立会合以降は、一度も議論に参加していない。
>一方、2010年度予算編成に向け無駄洗い出しを目指す行政刷新会議。こちらは人選をめぐって混乱し民主党議員の「仕分け人」が当初の32人から7人に減らされた。この間、作業は1週間、中断に追い込まれた。
>「何もできないまま日にちだけが過ぎた」。11月中の報告取りまとめ日程が決まっている中、参加議員の1人は焦りを隠そうともしない。
>その間、財務省や行政刷新会議の事務局は、仕分け対象候補となる事業のリストアップを進め準備を加速させた。民主党中堅議員は「今のままでは『財務省のおぜん立てに乗っただけ』となりかねない」と頭を抱える。
>迷走の果てに、官僚が笑って国民が泣くということにならねばいいが。
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