>札幌市教育委員会は18日付で、男子生徒の頭をたたくなど体罰を振るったとして市立信濃中の40代の女性教諭を減給1カ月(給料の10分の1)の懲戒処分とした。教諭は同日付で依願退職した。市教委によると、教諭は5月の給食時間中、1年の男子生徒に座って食べるよう注意。指導に従わないため服を引っ張って座らせようとしたが、抵抗され冷静さを失い、生徒の頭を平手でたたいた。興奮した生徒がみそ汁の茶わんを教諭に投げつけたことから、教諭は生徒の手の甲を数回たたいた。
毎日新聞 2008年11月19日 地方版
で、アゲク、これですわ。
毎日jp:クローズアップ2008:小中高生、暴力行為最多 愛に飢え暴発 低い自己肯定感
>◇さびしさと、むかつきと、もどかしさと−−親も「荒れた80年代」育ち
>小中高校生の暴力行為件数が過去最高の5万2000件超−−。20日文部科学省が発表した「問題行動」調査結果は、幅広い年代で暴力が深刻化している実態を浮き彫りにした。専門家らは「愛情を注がれずに育った自己肯定感のない子が突然、キレている」と指摘。新しい校内暴力の時代に、現場は苦悩している。
>ささいなきっかけから容赦ないパンチをいきなり見舞うのが、最近の暴力の特徴だ。
>「センコー、さっさとしろよ」。倉庫のカギ開けに手間取っていた東京都内の中学教員に、男子生徒がいらついた声を出した。「その口の利き方は何だ」。注意した教員は突然腹にパンチをくらい、肋骨(ろっこつ)にヒビが入った。
>横浜市内のある中学では年約30件、生徒同士の暴力でケガに至る事案が起きる。「うわさで悪口を言われたと思い込み、出会った瞬間、突然殴る。言い合いをして、つかみ合って……という過程がなくなった」。副校長は嘆く。
>一緒に塾に行かなかった、下敷きを見せてくれなかった−−。横浜市教育委員会に届く報告は、たわいない原因がほとんどだ。
>大阪府内の小学校の50代の女性教諭は「机を投げる子がいたが、相手がケガをするという発想がない。暴力の度が過ぎ、もどかしさを感じるとすぐに手が出る」という。
>校内の備品も壊される。「机を3階の窓から放り投げる、教室で教科書を燃やして騒ぐ。かつて中学であった校内暴力が小学校で起きている」。岐阜県内の小学校の校医を務める小児科医は言う。「荒れる子の親は、80年代に学校が大荒れした時代に中学校に通った。そんな親のもと、自己肯定感をはぐくみ損ね、価値観の不安定な子が暴れている」
>授業妨害を繰り返す従来のような校内暴力もある。福岡県田川郡の中学では、校長と教頭が心労で休・退職に追い込まれた。今年3月には校長室で茶わんを壊すなどした2生徒が逮捕された。授業中にキャッチボールをする子もいた。教諭の1人は「生徒の親は、非行の戦後第3のピークといわれた80年代に育った。善悪の区別や規範意識が十分しつけられていない」とみる。
>どんな子がキレるのか。子育てに熱心でなかったり、経済的に余裕のない親のもと、愛情を注がれていない子が暴発しやすいという見方が、教育現場で一般的だ。
>東京都大田区教委の内野雅晶・統括指導主事はいう。「愛されていない子は寂しく、自暴自棄になりがち。問題行動で注意され、怒りがあふれんばかりになって、教師の何気ない一言で『うぜー』『ぶっ殺す』と爆発する」
>「学級崩壊も再び目立ち、新しい校内暴力の時代に入った」と話すのは、埼玉県内で小学校教諭を務めた増田修治・白梅学園大准教授。「勉強できない子はダメ、という価値観の押しつけで、自己肯定感が低くなり日々のむかつきにつながっている」と分析する。
>◇警察と連携、地域で見守り…
>現場はどう対応しているのか。
>京都府城陽市の小学校では昨年、一部児童が窓ガラスを割って教員にけがをさせる騒ぎを繰り返し、市教委は警察との連携を強化した。警察官を交えたサポートチームで話し合い、地元署員が問題児童や保護者の相談にのった。警察官OBが学校を見回る「スクールサポーター」は、40都道府県教委が導入している。
>指導力のある教員を「児童指導コーディネーター」として活用するのは横浜市。昨年度から小学校18校に配置し、トラブル防止に努めている。大田区も昨年度から、「生活指導支援員」として大学生らをニーズのある学校に派遣する。
>スクールソーシャルワーカーと連携し、地域や家庭への働きかけで教育環境を改善する動きも広がる。大阪府は05年から、寝屋川市の和光小に配置。問題を抱えた子に教職員が一丸となって背景や対応策を協議する。保護者の悩みを受け止め、子どものプラスになることを共に考えることで荒れは収まり、不登校もゼロになった。
>丸山涼子校長は「問題を起こす子は『困った子』ではなく『困っている子』だという認識を全教職員が持てるようになった」と、福祉の視点による支援を訴える。文科省は今年度から、大阪府や香川県など350地域でスクールソーシャルワーカーの活用を始め、全国での配置を目指している。
>◇集団と折り合いつかず−−栃木県大田原市でスクールカウンセラーを務める中村恵子・東京学芸大非常勤講師の話
>かつての校内暴力では思春期の中学生が、がんじがらめにする大人や社会に反逆していたが、今は違う。原因は、集団と折り合いをつける力が育っていない子の増加にある。幼児の社会性は主に家ではぐくまれる。親の社会性が未熟だと子どもの発達も損なわれ、小学校入学後は、集団になじめず、ストレスを暴力として発散することが多い。
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